”戦略的互恵関係”の意味するもの
訪日した胡錦濤中国国家主席と我が国の福田康夫総理大臣との会談で話し合われ決定した重要なキーワードとして戦略的互恵関係なる語がある。
この戦略的互恵関係の一般的な意味は、日中二国間で発生する広範な問題に関する処理について、総括的かつ包括的な手法によって互いの利益を尊重かつ優先的に考慮し適正かつ公平に対処することと考えられている。
この一般解釈は一通りの解釈では誠に結構な字句が並ぶが、国際間特に二ヶ国間の取り決めの場合、特にこれまで兎角問題があり、仲の良くなかった相手と取り交わす外交用語として、今後お互い仲良くするためには、お互いに相手の非を咎め立てせず成り行き任せでまぁまぁのところで行きましょうと言うのが通例のことの様である。
早い話が今までのお互いが懸案としていた、例え重要な問題であったとしても、ご破算とまでは言わないが、ウヤムヤにして時を稼いでチャラにしましょうという事なのである。
オリンピック、万博を抱えた中国にしてみれば、チベットは勿論のこと餃子然り、東シナ海のガス田然りで、表だっての解決となると国内事情の観点から見ても、今の中国では一朝一夕には解決させるだけの力量がないと見るがどうだろうか。見かけは突っ張っているが政治的内情は苦しそうだ。
そこで、訪日して点数を稼いだものと見られる。それだったらパンダの一番くらい無償貸与だって良いだろう。1億円は高い。
そればかりではない。現在中国経済の直面する問題をどう処理していくつもりなのだろうか。
株価の低迷。インフレ物価高。元値上げ圧力。低賃金大量生産ローテク産業の行き詰まり。失業者増加の懸念。農業の疲弊。若者の都市集中。等々数えればきりがないほど頭痛の種は尽きない。
日本が嘗て味わった円高不況に似た状況になってきている。それよりも増して悪いのが自由経済のうま味を知った一部の富裕層が増えていることである。これを標的とする暴動の火種を創り出し温存している様なものである。愛国一途の若者が或るとき突然方向を変えたときが恐ろしい。かつての天安門が思い出されるが考え過ぎだろうか。
胡錦濤さんは無事帰国した後も大変です。
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