デジタル・アナログ雑記
昨今、アナログは古いモノ、デジタルは新しいモノとして、ややもすするとデジタルは先進的なモノで、アナログは旧弊なモノとする考え方が散見される。確かにパソコンや地デジ、携帯電話は今日的なデジタル機器に違いはないが、アナログを侮るような風潮は頂けない。ましてやアナログ人間、デジタル人間に至っては論外である。
デジタル、アナログの語は、それぞれ、指(で数える)Digit、推測、真似るAnalogueの意味を持つラテン語に由来する。
指で数えるからのデジタルは即、理解がつくが、推測、真似るからのアナログは理解がつきにくい。
これが現在、連続現象を表すアナログなる語に何時結び付いたかは判然としないところがある。巷間言われているところで、一番尤もらしいのは英語のAnalogyからの説のようである。Analogyはラテン語のAnalogueと殆ど同義である。
Analogyは元々文化系の学問分野での言葉で意味もその通りのモノとして使われていた。この語が20世紀初頭頃から理科系、特に実験物理、工学分野で使われるようになった。
例えば、微分方程式で表される様な観念的現象を直接実感できるような状態で表現解析する方法として、現象のコンポーネントを手近な電気部品や簡単な器具を用いて置き換え組み立てて装置を作り、別の形に置き換えて目に見えるモノとして表す、所謂今で言うシミュレーターを構築、元の現象を解析理解するようになった。
そしてこれをAnalogy的解法と言う様になった。正に推測、真似るの文字通りの意味である。
それが何時しか元の連続的現象そのものを指す語としてAnalogが成立し、現在に至った様である。
ここで、様であるというのは当時特段に断らなくても、世界全部がアナログであったため、アナログという語を取り立てて使う必要がなかった。従ってAnalog成立の確たる時期については戦前の古い話から、戦後間もなく、コンピュータ出現のころ、デジタルが流行ってから等々諸説あり定説を知らない。
ただし、一つだけこれはと思えるものにアナログコンピュータの出現がある。
現在のデジタルコンピューターの一般化する直前に、当時の電気部品の小型化と高精度化により、万能シミュレーターとして開発されたものである。この機械はアナログ現象を直接取り扱うので解は即時的に得られるモノであった。当時のデジタルコンピューターに比べ計算速度が圧倒的に速かった。しかし、ダイナミックレンジに限界が有ったことやプログラミングの複雑難解さ、適用分野の狭さ等から、直ぐにデジタルコンピューターに取って代わられ、現在は博物館に行かなければ見られない。
その頃アナログが連続現象を表現する語として一般に認知されるようになったと思う。それまでは専門用語として一部の人々の間でしか使われなかったとするのが良さそうである。
ところで、アナログテレビやラジオでは時報が行われているのに、地デジでは時報がないのをご存じですか。
これはそれぞれの特徴を如実に表すモノとして面白い。デジタルは進んだモノとして重用する向きには納得出来かねるだろうが、アナログが即時的なのに対してデジタルは有限な信号処理時間を必要として即時とは行かないところにある。
しかもこの処理時間が受信機器個々の条件により一定しないので、全国で一斉にピッピッピポーンで動作させることが不可能なのである。
従って時報の同時性を維持出来ないところから地デジでは時報を行わないのである。
また、流行の電波時計でも、時計本体は簡単なデジタル機構であるが、JJY電波を受けて誤差を修正する機構は一部が複雑なアナログ構造になっていいるのも面白い。
こんにちわ
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Author: 頭九爺仙人
先ずはズウクジ・センニンとお読み下さい。
結構、カッコいいオジさん仙人です。
街で見かけたら声をお掛け下さい。
面白そうな話が聞けるかも。